いやあ・・・
感想、難しい。
とりあえず、この本は関西弁圏内のひとじゃないと、感覚っていうか雰囲気がイマイチわからないんじゃないのかなあ。
あ、それが悪いとかではなくてね。
なんかさ、読みながらさ、京都で待ち合わせたり、梅田や十三で待ち合わせて河原町に向かってん、ごはん食べたり歩いたなあってことを思い出したよ。
東京に引っ越しちゃったら、京都はもう観光地。
電車乗ってシュッと(っていっても乗り換えたりして小一時間かかるけど)行けてたのは、贅沢だったな。
今ほどの観光客はいなかったしね。
お寺やらの良さは、今のほうが感じるけど、学校の遠足で京都に行けたのはありがたかった。
とはいえ、また京都かー、みたいな、寺とかわからんし、って、友達と喋ってた思い出の方が多いけど。
さて、たぶんそうゆうひと、多いと思うけど、わたしも、洋裁だったりミシンだったり編み物とかが出てくる話は、知ったら読む、本も、マンガも。
赤染晶子さんっていう作家は知らなくって、で、まずはどんな文章を書くのか知りたくて、週末、本屋を回ったよ。
3軒目で見つけて、パラパラっとみた感じ、あ、読みたい、お買い上げ。
単行本でイメージするサイズより少し小さくって、カバーのない装丁はシンプルで可愛い。
新しい出版社から出た本みたい。
本屋さんの上のロイヤルホストで読み始めたんだけど、なんかね、おもしろいとかおもしろくないとか、そんなひとことでは言えないな、っていうね。
で、わたしは勝手に仕立て屋さんかと思ってて、もう少し手芸的な描写があると思ってたんだけど、職業に洋裁を選んでいるだけで、もっとこう、気持ちの話だった。
気持ちの話ってなんだよね。
うまく表現できないのだけど。
書き方が京都の言葉で、一昔前の京都(って知らないけど)で、わたしがなんとなくわかるのはきっと大阪生まれだから。
自分の知っている町が具体的に出てきたわけではないけど、懐かしいような気持ちは、きっと、関西生まれじゃなくってもあると思う。
で、本好きな仲良しさんによかったよーって勧めにくいのは正直なところ。
よくないからではなく、なにがどうって自分で説明できないから。
自分の中での複雑な気持ちを、こうだよね、と言われたくない。
聞くと、そう思っちゃうから。
だから、まだ自分のものだけにしておきたいような。
ともかく、自分の気持ちが複雑。
帯に「夢をかなえたはずなのに、かわりばえしない毎日がどうして、こんなにこたえるのだろう」ってあって、胸がぎゅうっとする感じ。
きっとこれからふと読み返すことになりそう。
まとめると、エンタメ的な(ワクワクするような)手芸本ではなかったけど、本っていろんな感情になるからいいよねーっていうのを再確認って感じ。
さて。
今日は32°予報だって、東京。
窓開けたら、ベランダの手すりが熱い。
でも、湿気がないから爽やか。
定時目標で、在宅勤務、がんばろっと。

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