生地の良さ、これにつきる。
すごくかわいいトップス。
去年、仲良しのH先輩にプレゼントしたの。
あ、この黒のはわたしので、先輩には抹茶グリーン。
綿サテンでつやつや、すごく上等に見える。
初めて、ミシンで作ったものをひとにプレゼントした。
作ろうと思ったのは、ぶらりと寄った手芸屋さんでこの生地を見つけて、あまりにかわいくて。
これでなにかできないかな。
あ、そうだ、先輩の誕生日にプレゼントしよう、って。
ほんと、急に思い立った。
ちょうど1年前の今頃。
最初に目に入ったのは、鮮やかな水色!
でも、それは、ちょっといくらなんでも派手過ぎる。
抹茶グリーンもまあ、派手。
でも、自分用に抹茶色で作ってさ、プレゼントにはい、って黒色はないかな、と。
結果としては、先輩によく似合ってて、いいチョイスだったよー。
スカートがいいかな、って思ったの。
でも、そしたら裏地をつけて、ポケットをつけて、と思うと、やや、負担だった。
負担、ではないな、自信がない、というのが正しい言葉だ。
で、たぶん、一番失敗しなそうな、かぶって着れるトップスにしたの。
型紙は、今までいろいろ作ってきたいいところ取りで自作。
あ、袖はね、生地の端を使って、白のカフス風なのがなかなかいいアイデアでしょう。
背はわたしが少し高いけど、わたしよりも細い先輩。
わたしサイズの服でいけるでしょう、と、まずは自分のを作って、それからいざ本番。
いつもわたしが新しくできた服を着て行くと、すぐに、いいね、って言ってくれた。
だから、この服、着て行ってね、いいね、っていつも通り言ってくれてね、じゃあ、あげます、ってプレゼントしたの。
もうね、緊張してね、どうにかなるんじゃないかと思ったのをすごく覚えてる。
仲良しの、なんでもよく話してるひとなのにね、初めての自作服のプレゼント!
それまで何度も、わたしも欲しい作って、お金払うよ、って言ってくれてたけど、ほんとに作ってきた?って呆れられたり、迷惑だったらどうしようって考えて、吐きそうなくらい緊張した。
でも、すごく喜んでくれて!
課長に、もらっちゃいました、と報告してくれたり。
どんな服?って見に来てくれるひともいたり。
次の日さっそく着てきてくれたりして!
嬉しかった。
そんな仲良しな、一番お世話になってる先輩が異動。
発令はまだ本人にだけの内緒、こっそり教えてくれて、聞いて、わたし、午後は放心した。
あ、異動といっても同じ部で課が変わるだけ。
だけど、今日はもう、仕事、できなくなっちゃったよ。
きっと時間薬。
お別れではないし、いつだって、メールでもチャットでもオンラインで通話、プライベートでも連絡取れる。
でもさ。
寂しい。
今度会える時は、この服、着て行こうかな。
感傷的すぎるかな。
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